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【タイ】7月の新車販売、27%減も4月に底打ち[車両](2020/08/25)

タイ国トヨタ自動車(TMT)が24日発表した2020年7月のタイの新車販売台数は、前年同月比26.8%減の5万9,335台だった。6カ月連続で2桁減となったが、4月に底を打ち、5月以降は商用車の販売を中心に回復基調にある。

TMTは、タイ政府が7月1日から新型コロナウイルスの感染防止に伴う制限の緩和の第5弾として、パブやカラオケ店などの営業再開を認めたほか、景気刺激策や国内旅行振興策を実施したことで、消費者の消費意欲が刺激され、自動車市場も6月よりは改善したと説明。首都バンコク近郊で7月15日から26日まで自動車展示・販売会「第41回バンコク国際モーターショー」が開催されたことも、販売を後押しした。

7月の販売を車種別に見ると、乗用車は43.6%減の1万8,500台、商用車は15.4%減の4万835台だった。商用車のうち、1トンピックアップトラック(乗用ピックアップ=PPV=含む)は15.9%減の3万2,707台だった。

メーカー別では、日系9社が24.6%減の5万3,940台で、シェアは90.9%だった。首位のトヨタ自動車は31.9%減の1万7,553台。一方、2位のいすゞ自動車は11.9%増の1万5,477台と前年同月を上回った。3位のホンダは45.3%減の6,034台だった。

外資系では、米フォード・モーターが42.5%減の2,323台。中国の自動車大手、上海汽車集団(SAIC)の「MG(名爵)」ブランドは29.7%増の2,312台と好調で、外資トップのフォードとは僅差だった。

車種別のトップ3は、乗用車がホンダ、トヨタ、日産自動車。商用車とピックアップは、いすゞ、トヨタ、三菱自動車だった。

■1~7月は36%減の39万台

1~7月の累計販売台数は、前年同期比35.9%減の38万7,939台。乗用車が42.2%減の13万8,216台、商用車が31.7%減の24万9,723台だった。商用車のうち、1トンピックアップトラックは33.0%減の19万9,116台となった。

TMTは先月、20年通年の販売台数の見通しを、年初に発表した94万台(前年比6.7%減)から66万台(同34.5%減)に引き下げた。19年の販売台数は約101万台だった。

※関連記事:2020年7月のタイの新車販売台数(表)

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