【タイ】飲料タイビバ、本年度９カ月は７％減収［食品］（2020/08/18）

タイの飲料最大手タイ・ビバレッジがこのほど発表した2020年度（19年10月～20年９月）の３四半期（19年10月～20年６月）の連結決算は、売上高が前年同期比7.4％減の1,900億9,900万バーツ（約6,495億円）だった。新型コロナウイルス感染症対策として飲食店の営業が規制されたほか、アルコール飲料の販売が一時禁止されたことが響いた。

部門別の売上高は、蒸留酒が0.5％減の884億5,500万バーツ、ビールが14.2％減の793億1,700万バーツ、非アルコール飲料が0.5％増の124億8,800万バーツ、食品が14.7％減の99億3,500万バーツ。

ビールは、タイでアルコール飲料の販売が一時禁止されたことに加え、タイとベトナムで都市封鎖（ロックダウン）が実施されたことが響き、売り上げが落ち込んだ。特に、傘下のベトナムのビール最大手サイゴン・ビア・アルコール飲料総公社（サベコ）の売り上げが大幅に落ち込んだ。

蒸留酒もアルコール飲料の販売禁止や飲食店・バーの営業停止による影響を受けたが、需要が旺盛で、影響は軽微にとどまった。また、ミャンマーでウイスキーを中心に販売が好調だった。

同期のＥＢＩＴＤＡ（利払い・税引き・償却前利益）は、2.2％増の328億5,100万バーツだった。