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【タイ】アズビル、東部にテクノロジーセンター開設[製造](2020/08/06)

「ソリューション・アンド・テクノロジー・センター」に設置された展示ルーム=タイ・ラヨーン県(アズビル提供)

「ソリューション・アンド・テクノロジー・センター」に設置された展示ルーム=タイ・ラヨーン県(アズビル提供)

制御・計測機器メーカーのアズビルは3日、タイ法人アズビルタイランドが、東部ラヨーン県に「ソリューション・アンド・テクノロジー・センター」を開設したと発表した。モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)を活用し、プラントや工場の安定稼働のための次世代インテリジェントサービスを提供する。

アズビルの広報担当者によると、同センターは、アズビルタイランドのラヨーン事務所の敷地内に立地する。投資額は非公表。アズビルグループ最大規模の調節弁整備施設も併設する。敷地面積は7,700平方メートル、延べ床面積はオフィス棟が550平方メートル、調節弁整備施設が1,200平方メートル。

同センターでは、プラントや工場向けにIoTとAIを活用し、プロセス制御における未来予測と異常予兆検知のソリューションを提案する。プラントや工場では、安定した稼働と保全の効率化のため、プロセスの異常をより速く検知して対応する予知保全を進め、定期保守のコスト削減や突発的な故障を回避したいニーズがある。

同担当者によると、日系・地場を問わずプラントや工場を持つ幅広い産業の企業を対象としているが、東南アジア有数のコンビナート地区で自動車関連産業が集積するラヨーン県という土地柄、自動車や石油化学、化学といった産業の企業が多いのが特徴という。

調節弁整備施設では、自社・他社製を問わず、年間1万台の整備が可能。オフィス棟には、展示ルームも設置し、アズビルの製品に触れながら最新技術を体感できるようになっている。

アズビルタイランドは1995年、山武タイランドとして首都バンコクに設立された。ラヨーン県に事務所と東部チョンブリ県のアマタシティー・チョンブリ工業団地に支店を構える。2013年には、チョンブリ県に工場空調向けコントローラー、温度調節計などを製造するアズビルプロダクションタイランドが設立された。

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