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【香港】6月の輸出1.3%減、中国本土向けが回復[経済](2020/07/28)

香港政府統計処が27日発表した6月の貿易統計によると、輸出は前年同月比1.3%減の3,056億800万HKドル(約4兆1,510億円)、輸入は同7.1%減の3,389億4,900万HKドルだった。輸出は中国本土向けの回復が寄与し、減少幅は前月から6.1ポイント縮小した。貿易収支は333億4,100万HKドルの赤字だった。

輸出は、最大の仕向け先である本土が前年同月比8.8%増の1,812億4,100万HKドルと、増加率は前月から8.5ポイントの急拡大となった。プラスは5カ月連続。一方、2番目の米国向けは21.4%減の218億3,400万HKドル。3位の日本向けは17.9%減の86億2,100万HKドルと、2カ月連続のマイナスとなった。台湾向けは21.6%増の81億7,700万HKドルと、主要市場で唯一2桁の伸びを記録した。

輸出の落ち込みが最大だったのはインド向けの38.3%減。ドイツ(17.0%減)と韓国(15.6%減)も落ち込みが目立った。

一方、輸入を見ると、本土は5.8%減の1,589億8,500万HKドル。減少率は5月の13.9%減から8.1ポイント縮小した。台湾は14.5%増の319億5,300万HKドル。シンガポールからは1.2%減の226億4,300万HKドル、韓国からは9.3%減の172億100万HKドルだった。

日本からの輸入は9.8%減の189億8,600万HKドルと、減少率は前月から2.7ポイント縮小した。米国からは32.8%減の123億7,200万HKドルで、減少幅は前月から2.4ポイント拡大した。

1~6月の輸出額は前年同期比6.9%減の1兆7,623億3,800万HKドル、輸入額は9.4%減の1兆9,375億2,200万HKドルだった。貿易収支は1,751億8,400万HKドルの赤字となった。

政府報道官は6月の貿易について、「本土向けの輸出が増加した一方、欧米やその他アジア地域向けは減少した」と振り返った。新型コロナウイルスのまん延が依然として世界経済の脅威となっているほか、米中関係の緊張に伴い不確実性は高まると指摘した。

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