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【タイ】ソラリア西鉄が隔離施設認定、日系ホテル初[観光](2020/07/30)

西日本鉄道はこのほど、タイの首都バンコクで運営する「ソラリア西鉄ホテルバンコク」が、新型コロナウイルスの感染防止を目的にタイへの入国者を隔離する代替隔離施設(ASQ)としてタイ保健省から認定を受けたと発表した。日系のホテルでは初めて。

ソラリア西鉄ホテルバンコクは、日系ホテルで初めて代替隔離施設(ASQ)の認定を受けた。写真は最上級の客室「ソラリアルーム」=タイ・バンコク(西日本鉄道提供)

ソラリア西鉄ホテルバンコクは、日系ホテルで初めて代替隔離施設(ASQ)の認定を受けた。写真は最上級の客室「ソラリアルーム」=タイ・バンコク(西日本鉄道提供)

西鉄の広報担当者によると、全客室263室のうち200室をASQとして準備している。当初は63室だったが、予約の増加に伴い段階的に増やした。現在、隔離以外の一般宿泊客の受け入れは停止している。

15泊16日のASQホテル長期滞在パッケージを提供する。日本語ができる従業員が24時間体制で対応するほか、和食メニューや日本語のテレビチャンネルなどを提供し、日本人をはじめとするビジネス客の需要を取り込む。

バンコクの私立病院サミティヴェート病院と提携し、看護師が24時間ホテルに待機する。滞在5日目と13日目にホテルでPCR検査を実施し、陽性反応が出た場合は、サミティヴェート病院に搬送する。

ホテルの客室は4タイプあり、パッケージ料金(税・サービス料込み)で6万~10万バーツ(約20万~33万円)。全室禁煙となっている。

同担当者によると、大半の宿泊客はビジネスでタイに渡航した人で、コロナ禍で一時帰国後に再入国する人なども含まれる。

■宿泊客の7割が日本人

ソラリア西鉄ホテルバンコクは、西鉄が東南アジアで運営する初のホテルで、コロナ禍にもかかわらず、当初の予定通り今年5月末に開業した。高架鉄道(BTS)ライトグリーンライン(スクンビット線)のアソーク駅に直結し、地下鉄(MRT)ブルーラインのスクンビット駅からも徒歩1分の場所に立地する。

「稼働率は開業直後から伸び悩んでいたが、ASQに認定されたことにより上昇している」(同担当者)。宿泊客の7割程度が日本人で、残りはタイや韓国などアジア諸国の宿泊客が占めるという。

29日現在、ASQに認定されているホテルは29施設で、総客室数は3,216室となっている。

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