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【台湾】コロナワクチン臨床各社申請へ、競争過熱[医薬](2020/07/07)

台湾の医薬関連3社は、新型コロナウイルスワクチンの第1相(フェーズ1)臨床試験の実施に関する申請に向けて動き出している。各社は年内の供用開始を目指してワクチン開発を急いでいる。6日付経済日報が伝えた。

このうち国光生物科技(アディミューン)傘下の安特羅生物科技(エニミューン)は、台湾公営研究機関の国家衛生研究院(国衛院)と共同でDNAワクチンを開発。年末から来年初頭にかけてフェーズ1を開始する見通しだ。

国光生物は組み換えタンパクワクチンを開発しており、既にフェーズ1の申請を完了した。

高端疫苗生物製剤(メディジェン・ワクチン・バイオロジクス)は、米国立衛生研究所(NIH)からワクチン候補の提供を受けて、新型コロナウイルスワクチンの開発を進めている。9月までにフェーズ1の実施を申請する。早ければ年内に100万本を供給できるとみている。

聯合生物製薬(ユナイテッド・バイオファーマ、聯生薬)の親会社である聯亜生技開発(UBIアジア)は、米国と中国、台湾の3カ所で8月初旬までにフェーズ1を申請する計画だ。

台湾衛生福利部(衛生省)は、新型コロナウイルスワクチンのフェーズ1実施を申請した企業に補助金を支給する見通し。支給額は総額3億台湾元(約11億円)との見方もある。完成したワクチンは政府が100万本単位で買い取るとみられている。

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