【シンガポール】金融最大手DBS、移行ファイナンスを導入[金融](2020/07/01)
シンガポールの金融最大手DBSグループ・ホールディングスは、低炭素化への移行(トランジション)に取り組む顧客企業に資金を提供する枠組み「トランジション・ファイナンス」を導入した。同様の枠組みを導入するのは世界初になるという。
トランジション・ファイナンスは、主要産業による低炭素化への移行を支援するために考案された枠組み。DBSは顧客企業が移行のどの段階にあるか、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に沿った事業戦略を採用しているかを審査し、融資の可否を決める。
関連する取引を「グリーン」「トランジション」「国連の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献しているか」の3種類に分類するシステムを採用。衣料生産に再生プラスチックを利用しているなど、適格な経済活動の概要を示すリストも策定する。