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【カンボジア】南部で果物加工工場を建設へ、中国との合弁[農水](2020/06/12)

カンボジアと中国の合弁企業が、カンボジア南部シアヌークビル州で果物加工工場を建設する計画だ。投資額は800万米ドル(約8億5,700万円)の見通し。プノンペン・ポスト(電子版)が10日伝えた。

同州政府の広報官によると、合弁企業は「シャン・ダ・ジアン・フイ・インターナショナル・アグリカルチャー・プロダクト・アンド・ロジスティック」。同州カンポンセイラにマンゴーやパイナップル、バナナなどの果物に加え、カシューナッツを加工する工場を建設する。

同州のコー・チャムロン知事は8日、「地元の農家が栽培した果物を工場で加工できるようになることで、地域経済の発展につながる。工場設立までの手続きを簡素化し、稼働を支援していく」と述べた。栽培地の拡大や技術改良、作物の消毒、輸出品の害虫駆除に関して地場企業や中国の投資家らと協力していく重要性も強調した。

カンボジアと中国は9日、カンボジア産マンゴーを年間50万トン中国へ輸出することで合意した。両国は2019年、バナナの輸出についても合意しており、カンボジアが中国へ正式に輸出できる果物はバナナとマンゴーの2種類になった。

カンボジアは20年1月、マンゴーの輸出について韓国とも合意した。

1~5月のカンボジアのマンゴーの輸出量は約4万4,000トンで、前年同期から約51%増加。19年はタイ、ベトナム、シンガポール、フランス、ロシア、香港の6カ国・地域へ5万8,162トンを輸出した。

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