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【インド】リアルタイムの電力取引市場、正式始動[公益](2020/06/05)

インドで3日、国内全域を対象とするリアルタイムの電力取引市場が正式に始動した。ファイナンシャル・エクスプレス(電子版)などが伝えた。

インドは国土が広く、地域ごとに電力需要のパターンが異なる。リアルタイムの市場の開設は、電力取引の柔軟性を高め、余剰電力の効率的な活用につなげることが目的だ。一方、インドが活用に積極的な再生可能エネルギーに由来する電力には不安定感が指摘されるが、取引の間隔が短くなれば、こちらも利用の拡大が見込まれる。

市場は「リアルタイム・エレクトリシティー・マーケット(RTM)」と呼ばれ、インド・エネルギー取引所(IEX)とインド電力取引所(PXIL)の2カ所に置かれている。入札は30分ごと、1日に48回行われ、1回の入札で取引の対象となるのは、15分単位の2枠の電力だ。

インドでは、電力のスポット取引は、これまでは即日と翌日、1週間の3種類しかなかった。インド政府は、将来的にはリアルタイムの電力取引の枠組みをミャンマーやネパールといった近隣諸国にも広げたい考えのようだ。

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