【インドネシア】日系自動車各社の対応二分[車両](2020/06/04)

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インドネシアでは首都ジャカルタなどで新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための「大規模な社会的制限(PSBB)」が4日に期限を迎えるが、日系自動車メーカーの間では現地生産の再開への対応が割れている。スズキは5月26日から工場の操業を徐々に再開、トヨタとダイハツも今月3日に工場を再稼働した。一方、ホンダと三菱自動車は、今月中旬まで生産停止を継続する方針だ。

スズキは輸出向けの車両や部品を中心に、5月26日から徐々に生産を再開している(アンタラ通信)

スズキは輸出向けの車両や部品を中心に、5月26日から徐々に生産を再開している(アンタラ通信)

4月13日から国内全工場での生産を停止していたスズキの現地法人スズキ・インドモービル・モーター(SIM)は5月29日、「輸出向けの生産のため、26日から工場の操業を徐々に再開している」と明らかにした。板山誠次社長は声明で「新型コロナで打撃を受けた海外市場には回復の兆しが見え始めている。当面は生産台数を少なく抑えた上で、状況を見ながら徐々に拡大させていく」と説明。生産再開に当たっては、政府が定める衛生管理基準などを順守していくとした。

SIMはジャカルタのチャクン、西ジャワ州のチカランとタンブンに工場を持つ。タンブンには二つの工場があり、現時点では国内向け車両の生産が中心の第2工場(タンブン2)の操業は再開しない。SIMの担当者はNNAに対し「海外では需要が戻ってきている市場もあるので、(国内の各工場では)まずは輸出向けの車両、部品の生産から始める」と述べた。工員の安全に配慮して、例えば作業ラインの流れる速度を遅くすることで、工員同士が密になる状態を避けられるようにするという。

■PSBB解除ならオフィスに出社も

トヨタ自動車のインドネシア製造子会社トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)は3日から、北ジャカルタ・スントゥルと西ジャワ州カラワンにある2工場の操業を再開した。当面は輸出向けの車両や部品を生産する。

TMMINの広報担当者はNNAに対し「2日から工場の再稼働に向けた準備をしており、まずは3日から輸出向けの生産、5日以降に国内向けも含めた全ての生産を再開する」と話した。また在宅勤務で対応しているオフィス業務については、ジャカルタで予定通り4日にPSBBが解除されれば、5日から一部の社員が出社を始めるという。

またダイハツ工業のインドネシア現地法人アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)も3日から一部の工場で輸出モデルの生産を再開した。担当者によると、政府の衛生管理基準を順守しながら、市場動向を注視して段階的に再稼働していく考えだ。

■PSBB解除の動向で再開判断

一方、ホンダと三菱自は6月中旬まで生産停止を継続する。

ホンダの四輪製販法人ホンダ・プロスペクト・モーター(HPM)は3日、NNAの取材に対し、西ジャワ州カラワン工場の操業停止を12日まで続けると明らかにした。その後については、改めて決定するという。

同社は4月13日から工場の稼働を停止している。担当者は「新型コロナの感染拡大に伴う需給バランスを考慮し、6月中旬まで生産再開を見合わせる。ジャカルタでのPSBB解除などの動向を注視して、操業を再開するか判断する」と述べた。

三菱自のインドネシア製造子会社ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(MMKI)も、6月の第2週まで操業停止を継続する。同社の担当者は「3週目からの再稼働を目指すが、厳しそうだ。輸出向け生産の早期再開を求める声もあることから、遅くても第4週には再開したい」と話した。

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