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【マレーシア】トイエイト、知育事業で資金調達[社会](2020/06/01)

東南アジアを中心に子どもの才能を分析し個別最適化した知育教材を届けるサブスクリプションサービスを展開するトイエイトホールディングス(東京都品川区)は5月29日、ベンチャーキャピタル2社から資金調達を完了したと発表した。調達資金を元にマレーシアで事業を開始する。

製品開発が本格化する前の「プレシードラウンド」で資金を調達した。トイエイトの石橋正樹最高経営責任者(CEO)によると、調達額は数千万円規模。

トイエイトホールディングスは今年5月に設立。今回調達した資金を元に「多重知能理論」に基づいて人工知能(AI)が子どもの才能を分析し、それぞれに最適化された知育キットが毎月届く「TOY8 BOX(トイエイトボックス)」や、ショッピングモール内で知育に特化した遊び場「TOY8(トイエイト)」といった事業をマレーシアで開始する計画だ。

トイエイトは2016年、マレーシアでトイボックス・オブ・ジャパンとしてプロジェクトを発足。クアラルンプール(KL)の商業施設で、大日本印刷(DNP)などと子ども向けの体験型知育イベントを実施し、18年にはマレーシア現地法人、トイボックス・クリエーションズ・アンド・テクノロジーを設立した。

石橋CEOによると、今後KL市内の商業施設「ザ・ガーデンズ」で開業予定の「トイエイト」でもDNPからコンテンツ提供を受ける。

同社は、マレーシアを中心とする東南アジアでは、教育熱の高まりから民間教育市場に伸びしろがあるとみている。また、新型コロナウイルスの流行による休校を受け、家庭で親が子どもの才能に目を向ける機会も増えた。子どもの特性に合わせた教育のニーズが高まる中、オンライン・オフラインでの教育サービスの機会を探るという。

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