【シンガポール】西村あさひ、地場法律事務所と提携[サービス](2020/06/02)
西村あさひ法律事務所のシンガポール事務所は1日、同国のベイフロント法律事務所との提携ライセンスを取得したと発表した。シンガポールでのサービス提供基盤を拡充し、東南アジアで操業する日系企業の支援体制を強化するのが狙いだ。
ベイフロントと共同で、フォーマル・ロー・アライアンス(FLA)免許を取得した。FLAとは、シンガポールの法律事務所と外国籍の法律事務所が、組織としてはそれぞれ独立したままで、オフィスや各種リソース、顧客情報などを共有することを可能にするライセンスだ。
日系法律事務所として同様のライセンスを取得し、事業を開始するのは初めて。「西村あさひ―ベイフロント・ロー・アライアンス」の名称で1日から業務を開始した。
2者のオフィスも統合した。新オフィスは、中心部タンジョンパガーに開設。西村あさひの弁護士12人、ベイフロントの弁護士12人の計24人が常駐する。
シンガポールをはじめとする東南アジアで事業を展開する日系企業に法務サービスを提供していく。向こう3年を目安に、西村あさひのシンガポール事務所とベイフロントそれぞれの売上高を現在の1.5~2倍とするのが目標だ。
西村あさひのシンガポール事務所の代表弁護士、山中政人氏は、「今後はアライアンスを通じて、シンガポール法のサービス提供が可能になる」と説明した。