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【シンガポール】20年成長率予測、最大マイナス7%に下方修正[経済](2020/05/27)

シンガポール貿易産業省は26日、同国の2020年の国内総生産(GDP)成長率がマイナス7.0~マイナス4.0%になるとの見通しを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、従来の予想レンジから3.0ポイント下方修正した。

通年予測の引き下げは今回で3回目になる。同省は「新型コロナの終息までの期間や景気の回復時期などに関しては、非常に不透明だ」と説明した。

政府は、通年のGDP成長率の予想レンジを当初プラス0.5~2.5%としていたが、2月にマイナス0.5~プラス1.5%に下方修正。さらに3月にマイナス4.0~マイナス1.0%に引き下げていた。

OCBC銀行のエコノミスト、セリーナ・リン氏は、政府が見通しを下方修正したことについて「事業所の大半を閉鎖する措置『サーキットブレーカー』により、20年4~6月期の景気が大きく落ち込むことや、20年下半期の回復の勢いが弱いことを暗示している」と分析した。

■1Q確定値は上方修正

貿易産業省は同日、20年1~3月期のGDP成長率の確定値も発表した。前年同期比でマイナス0.7%、前期比ではマイナス4.7%となり、それぞれ速報値から上方修正した。

前年同期比では、製造業が速報値のマイナス0.5%からプラス6.6%へと大きく改善。

建設業、サービス業もそれぞれマイナス幅が縮小した。サービス業の中では、ホテル・飲食の不振が目立ったが、金融・保険、情報通信がプラス成長となり、全体を下支えした。

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