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【シンガポール】コアインフレ率、2カ月連続マイナスに[経済](2020/04/24)

シンガポールの3月のコアインフレ率(運輸や住宅など、政府の政策の影響を受けやすい項目を除外したインフレ率)は前年同月比マイナス0.2%となり、2カ月連続でマイナスを記録した。サービス分野の価格下落が響いた。

シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)と貿易産業省が23日に発表した統計によると、3月のコアインフレ率は、約10年ぶりにマイナスを記録した2月のマイナス0.1%からさらに低下した。

サービス分野が2月の0.4%低下から0.7%低下となり、マイナス幅が拡大。医療や休暇にかかる費用が大幅に下落したことが背景にある。小売りも0.9低下と引き続きマイナスだった。

統計局によれば、3月の消費者物価指数(CPI、19年=100)は前年同月から横ばい。2月の0.3%上昇から伸びが鈍化した。前月比では0.3%下落した。

MASは今後について、航空、観光関連で価格下落が顕著であるほか、セーフディスタンシング(安全な距離を保つこと)規定の導入や観光客の減少で商品・サービス価格は低下すると予想している。

一方、新型コロナウイルス感染症の拡大が食料品のサプライチェーン(供給・調達網)に影響を及ぼし、輸入食品ではインフレが進む可能性があるとみている。

MASは今年のCPI上昇率とコアインフレ率の予想レンジをマイナス1%~ゼロ%としている。

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