【インド】JICA、低所得者・零細企業向け融資支援[金融](2020/04/07)
国際協力機構(JICA)は、インド国営パンジャブ・ナショナル銀行(PNB)傘下の住宅金融会社、自動車大手マヒンドラ&マヒンドラ(M&M)系の金融会社と、それぞれ融資契約を結んだ。低所得者や貧困州における中小零細事業者の金融アクセスを向上させるのが目的。
JICAが6日までに発表した。PNB傘下のPNBハウジング・ファイナンスとは、7,500万米ドル(約82億円)の融資契約に調印。米シティバンクとの協調融資で、融資額の内訳は非公表。世帯所得が年60万ルピー(約86万円)以下の低所得者を対象にした住宅ローンに活用される見通しだ。
M&M系のM&Mファイナンシャル・サービシズとは100億円の融資契約を結んだ。三井住友銀行との協調融資となる。中部のチャッティスガルやマディヤプラデシュなど、所得水準が低い州における自動車関連をはじめとする中小零細事業者向けの貸付資金を融資する。
JICAは今回の融資を通じ、インドの低所得者の生活向上や地域間格差の是正、持続的な経済成長に貢献する狙いだ。