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【インドネシア】外出時は必ずマスク着用を、政府が呼び掛け[社会](2020/04/06)

ユリアント報道官もマスクを着用して定例会見に臨んだ(国家災害対策庁提供)

ユリアント報道官もマスクを着用して定例会見に臨んだ(国家災害対策庁提供)

インドネシア保健省新型コロナウイルス感染症関連のアフマド・ユリアント報道官は5日の定例会見で、国民に対して同日から外出時はマスクを着用するよう呼び掛けた。自覚症状のない感染者がウイルスを他人にうつすのを防ぐほか、医療従事者のマスク不足を解消する狙いがある。国営アンタラ通信などが同日伝えた。

ユリアント報道官は、使い捨てのサージカルマスクは医療従事者が使えるよう、国民には洗って再利用できる布マスクの使用を奨励した。ただし、布マスクの使用は1回につき4時間以内とし、使用後は洗剤で洗ってほしいと呼び掛けた。

インドネシアの感染者数は5日時点で累計2,273人。前日から181人増えた。死者数は7人増の198人。

■交通機関でも着用義務、12日から

首都ジャカルタ特別州のアニス州知事も4日、州民に対して外出時は例外なくマスクを着用するよう要請した。これを受けて、公共バス「トランスジャカルタ」をはじめとする公共交通機関は、12日からすべての乗客にマスク着用を義務付ける。6~11日に周知活動を実施し、12日以降、マスクを着用していない人には駅やバス停に入ることや乗車を拒否する。

都市高速鉄道(MRT)、ジャカルタ軽量軌道交通(LRT)、首都圏で通勤電車を運行するクレタ・コミューター・インドネシア(KCI)も同様の措置を取る。

アニス知事は使用するマスクについて、「少なくとも(表地と裏地の)二重以上の構造の布製であること」と指摘。マスクは購入する以外にも、各自の必要に応じて手作りも可能だと説明した。

医療用マスクが不足気味になりつつあることに配慮し、「サージカルマスクは医療従事者が優先的に使用するもの」と指摘、州民に対して購入や着用をしないよう呼び掛けた。その上で、自宅待機を優先し、手洗いの励行を呼び掛けた。

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