【フィリピン】首都圏への食品輸送を迅速化、安定供給へ[農水](2020/03/17)
フィリピン農業省は、1カ月にわたるマニラ首都圏の「封鎖」に際して、首都圏への食品輸送を迅速化する措置を取っている。期間中も首都圏の食品供給に支障は生じないと強調している。
政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、今月15日から4月14日まで首都圏を「封鎖」している。同省は隣接州との境界に設置された検問所に食品運搬車両向けの専用レーンを設置。ダール農相は「トラック運転手や物流会社などが農産品を迅速に運搬できるようにしている」と話す。
農業省は、各地方自治体と協力し、学校の校庭やバランガイ(最初行政単位)の集会所などで、消費者が運搬した食品を容易に入手できるようにする方針だ。
同省は先に、首都圏での食品の安定供給に向けた行動計画を発表。国内には約9カ月分の備蓄米があり、首都圏では野菜を週1万3,000トン、鶏肉と豚肉を同1万1,000トン供給すると説明していた。