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【シンガポール】企業景況感が大幅悪化、過去最低水準に[経済](2020/03/11)

シンガポール商業信用調査所(SCCB)が10日発表した2020年4~6月期の景況感指数(BOI)はマイナス7.88となり、12年の統計開始以来、最も低い水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、サービス、製造、建設など主要産業を中心に景況感が急速に悪化している。

SCCBは四半期ごとにシンガポールの主要産業の企業を対象に、◇売上高◇純利益◇在庫◇販売価格◇新規受注◇雇用――の6項目について、次の四半期の見通しを調査している。BOIは楽観的な見通しを示した回答者の比率から、悲観的な回答者の比率を差し引いて算出。プラスは楽観的見方が上回っていることを示す。

20年4~6月期のBOIは、17年1~3月期以来、約3年ぶりにマイナスに転じた。

項目別では、6項目全てでマイナスとなった。売上高はマイナス9.95で、1~3月期のプラス6.97から大幅に悪化。サービスがマイナス51.61、農業がマイナス33.33、製造と建設がそれぞれマイナス10.00となっている。

純利益は全体でマイナス5.97。1~3月期は9.45だった。鉱業がマイナス50.00、建設がマイナス30.00、サービスがマイナス19.36、製造がマイナス10.00だった。

新規受注は全体でマイナス12.44となり、プラス3.98だった1~3月期からマイナスに転落。サービス(マイナス58.06)や鉱業(マイナス50.00)、製造(マイナス10.00)の悪化が目立った。

SCCBのオードリー・チア最高経営責任者(CEO)は、「BOIが急速に悪化した背景には、新型コロナウイルスの影響でサプライチェーン(調達・供給網)の混乱や、中国経済低迷に伴う需要減退への懸念が高まっていることがある」と指摘した。

シンガポール政府が先ごろ発表した、新型コロナウイルスの影響を受ける産業向け支援策の効果で、短期的には企業の打撃を緩和できるかもしれないとの見方を提示。ただ先行きは不透明な要素が多く、「下振れリスクが強まっている」と付け加えた。

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