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【中国】2月のCPIは5.2%上昇、高止まり続く[経済](2020/03/11)

中国国家統計局は10日、2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.2%上昇したと発表した。前月に続く5%台となり、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大で物価の高止まりが続いている。

CPI上昇率は1月に、2011年10月(5.5%)以来8年3カ月ぶりに5%を超過して5.4%となっていた。統計局は2月のCPIについて「新型肺炎が物価動向を複雑にした」と説明。ただ伸び率は前月から0.2ポイント縮小したことから、共産党中央や中央政府による企業再開支援、価格安定策が奏功したとアピールしている。

2月のCPIは都市部で4.8%、農村部では6.3%の上昇となった。

CPIを構成する8項目のうち◇食品・たばこ・酒:16.0%◇その他用品・サービス:4.4%◇医療保健:2.2%◇教育・文化・娯楽:1.0%◇衣類:0.5%◇住居:0.3%◇生活用品・サービス:0.1%――の7項目が上昇した。交通・通信は1.6%下落した。

食品価格は21.9%上昇し、CPI全体を4.45ポイント押し上げた。中でもアフリカ豚熱(ASF)の影響で出荷量の減少が続いていた豚肉は135.2%上昇。生鮮野菜も10.9%値上がりした。

2月のCPIは前月比では0.8%上昇。うち食品価格の上昇率は4.3%だった。1~2月の累計では、CPI上昇率は前年同期比5.3%となっている。

■PPIは0.4%下落

国家統計局が発表した2月の工業出荷価格指数(PPI)は前年同月比0.4%下落した。新型肺炎の影響で操業を停止する工業企業が多く、需要も低迷した。

業種別では、農業副食品加工業(7.4%上昇)、鉄鉱採掘業(7.0%上昇)などの上昇が目立ったものの、いずれも1桁の伸び幅にとどまった。下落幅は化学繊維製造業(10.7%下落)が比較的大きい。自動車製造業は0.5%下落した。

2月のPPIは前月比では0.5%下落している。1~2月の累計では、前年同期比0.2%落ち込んだ。

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