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【インドネシア】カーシェアアプリ、レンタル会社が本格運用[IT](2020/02/20)

レンタカーが提供される駐車場の壁などには目印に「シェア・カー」のロゴを掲示している=19日、ジャカルタ(NNA撮影)

レンタカーが提供される駐車場の壁などには目印に「シェア・カー」のロゴを掲示している=19日、ジャカルタ(NNA撮影)

インドネシアのレンタカー会社アディ・サラナ・アルマダは19日、カーシェア用アプリ「シェア・カー」の運用を本格的に開始すると発表した。システム開発費を含めるとカーシェア事業に100万米ドル(約1億1,016万円)を投じたという。

アプリは、氏名、生年月日、住所、電話番号、身分証明書の写真など個人情報を登録して利用を開始する。アプリを開くと、地図にレンタカーの駐車場所や、台数、車種が表示されるので、利用者は希望する駐車場に出向き、アプリで車の施錠を解除して使用する。利用料は最初の1時間が9万ルピア(約724円)、以後1時間当たり3万ルピア(ガソリン代込み)が加算される。料金はアプリに登録したクレジットカードで決済する。

アディ・サラナ・アルマダのジャニー・チャンドラ取締役は「利用時間が1時間以内なら、配車アプリのタクシーサービスを使えるが、ジャカルタ郊外など1時間以上運転するならカーシェアの方がお得だ」と話した。「一般的にレンタカーなら利用時間は8~12時間だが、当社のサービスは1時間から利用できる」(ジェレミー営業部長)のもアピールポイントだ。

ジャカルタのナンバー通行規制に対応するため、駐車場1カ所につきプレートの末尾ナンバーが奇数・偶数の車それぞれ1台以上用意した。利用できる駐車場は現在、南ジャカルタの商業施設「クニンガン・シティー」やオフィスビル「バクリー・タワー」などジャカルタに12カ所。合計50台を運用している。

今後は首都郊外のバンテン州タンゲランや、観光地のバリ島にも広げて、運用台数も1年間で200台に増やす。向こう3~5年で1,000台に拡充、利用者60万人の獲得を目指す。

アプリ「シェア・カー」では、レンタカーの施錠を解除して利用する=19日、ジャカルタ(NNA撮影)

アプリ「シェア・カー」では、レンタカーの施錠を解除して利用する=19日、ジャカルタ(NNA撮影)

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