【中国】浙江省からの外国人入国制限[社会](2020/02/13)
日本の外務省は12日、浙江省での新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)拡大を受けて、14日以内に同省に滞在歴がある外国人について、特別の事情がない限り入国を制限すると発表した。湖北省に滞在歴のある外国人にも同様の措置を取っているが、対象を浙江省にも広げた。中国に滞在する邦人には一時帰国を至急検討するよう呼び掛けた。
外務省によると、浙江省では既に感染者数が1,000人を超え、湖北省、広東省に次ぐ水準にある。浙江省政府は、特に同省南東部を中心に感染リスクが高まっているとしており、同省政府による感染リスク評価は、「リスクが高い」が温州市の楽清、「リスクが比較的高い」が温州市の鹿城、瑞安、甌海、永嘉、平陽、泰順、寧波市の海曙、慈溪、台州市の温嶺、杭州市の余杭、江干、桐盧となっている。
■邦人に帰国の至急検討を要請
外務省は同日、中国に滞在する邦人に対し、早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急検討するよう求めるスポット情報を発表した。これまでも帰国や渡航延期の検討は要請してきたが、今回は「至急」と表現することで重ねて検討を促した。
外務省は、◇湖北省全域での公共交通機関の停止や駅・空港の閉鎖に続き、各地で交通規制や外出規制が行われている◇日系航空会社を含む各国の航空会社が相次いで中国便の運休・減便を発表しており、現地在留邦人や海外渡航者の移動に大きな影響が出ることが見込まれる◇浙江省で感染者が増え、人の移動などに対して今後さらに厳しい規制措置が取られる可能性がある――ことから、早期の一時帰国を至急検討するよう要請した。