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【台湾】鴻海、新型ウイルスが業績5割に影響か[IT](2020/02/11)

10日付中央通信社は、新型コロナウイルスの感染拡大により、「EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業は、売り上げなど業績の48%、従業員32万人以上が影響を受ける」と伝えた。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の主要生産拠点である河南省鄭州工場と広東省深セン工場の操業再開がずれ込むことを理由に挙げた。

鴻海が中国の運営本部を置く深セン市には、三贏科技や富泰華工業(深セン)など10社以上の関連企業がある。深セン関連企業の2018年の売上高は鴻海の連結売上高(5兆2,938億台湾元=約19兆3,200億円)の約21.5%を占め、従業員数は12万人を超える。

鄭州市にも、河南富馳科技や河南裕展精密科技など10社以上の関連企業を持ち、鄭州関連企業の18年の売上高は鴻海全体の約26.5%。従業員数は20万人近くに上る。

一方、鴻海は「単一の工場や顧客、製品については言及しない」と説明。各工場の操業再開スケジュールについては、「現地政府の規定に従い、かつ人員の安全確保ができ次第」とした。

同社は当初、春節(旧正月)連休明けの今月10日に中国工場の操業再開を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、深セン工場と鄭州工場はともに操業再開がずれ込んでいるとみられている。

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