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【ミャンマー】タイ生産のガリガリ君、ミャンマーでも発売[食品](2020/02/11)

日本で代表的な氷菓として知られる赤城乳業(埼玉県深谷市)の「ガリガリ君」が10日までに、ミャンマー市場に登場した。双日が協力し、流通最大手のスーパー、コンビニエンスストアなどで本格的に拡販する。コールドチェーン物流網の発達により、タイの工場で生産された製品の供給が可能になった。

赤城乳業は2017年、東南アジア諸国連合(ASEAN)での販路拡大を目指し、タイでガリガリ君の委託生産を開始。ミャンマーでは、地場シティマート・ホールディングス(CMHL)傘下で、双日が運営に協力する食品輸入卸会社アークティック・サンと、独占販売代理契約を締結した。

ガリガリ君はタイで、日系コンビニエンスストアや大手スーパーに販路が広がっている。ブランド認知度も上がってきているが、タイ以外の国で地場流通大手と契約を結び、本格的に市場参入するのは初めてだ。

双日は15年にCMHLグループとの合弁で物流会社「プレミアム・双日・ロジスティクス(PSL)」を設立しており、ミャンマーで発達が遅れているコールドチェーン物流網の構築を推進している。ガリガリ君は船便でヤンゴン港から輸入され、PSLが各店舗に運ぶ。既に一部のコンビニエンスストアで発売したが、2月中にはヤンゴンにあるCMHLグループのスーパーマーケットで売り始め、年内に地方都市にも広げる意向だ。

9日には、ブランド認知のためヤンゴンで行われた日本とミャンマーの友好イベントでソーダ、リンゴ、メロンの3種、合計1万本を無料配布。長蛇の列ができた。ミャンマー人の女性、ミョー・マ・マ・ウィンさん(43)は「甘すぎず、スッキリした食後感。故郷の北部カチン州でも売ってほしい」と話した。

ミャンマーでは欧米ブランドのアイスクリームが既に販売され、単価1,000~2,000チャット(約76~150円)台の高級アイスクリーム市場が顕在化している。ガリガリ君は1個1,300チャット。ミャンマーはこれから1年で最も気温が高くなるティンジャン(ミャンマー正月)に向かい、需要の高まりが予想される。赤城乳業のタイ現地会社、赤城アイス・アジア・パシフィックの神谷英知社長は「日本の氷菓がミャンマーの人に広く愛されるものになってほしい」と期待する。

ミャンマーのスーパー、コンビニエンスストアで発売される「ガリガリ君」をイベント会場で受け取るミャンマーの人たち=9日、ヤンゴン(NNA)

ミャンマーのスーパー、コンビニエンスストアで発売される「ガリガリ君」をイベント会場で受け取るミャンマーの人たち=9日、ヤンゴン(NNA)

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