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【シンガポール】ブランド品売買SOU、3カ国に拠点[商業](2020/01/21)

中古ブランド品の売買を手掛けるSOU(東京都港区)は、シンガポール、中国、フランスの3カ国に現地法人を設立する。日本国内の中古品市場の競争が激化する中、海外の販路を開拓し成長につなげる考えだ。海外部門で同社が主催する中古品オークションに参加する取引業者の数を、現在の約15社から、2021年8月末までに200社に引き上げるのが目標だ。

SOUグループの海外部門を担う香港のスター・バイヤーズが、今年5月までに3カ国に現地法人を設立する計画。シンガポールとフランスでは、企業間取引(BtoB)事業を中心に販売先となる企業を開拓する。中国ではまず企業・消費者間(BtoC)事業に着手する。

シンガポールには営業拠点を置き、タイ、マレーシア、インドネシアなど近隣諸国で高級ブランドのリユース品の販路となる買取業者を開拓する。東南アジアでは近年、高級ブランド品市場が拡大しており、リユース品の需要増加が見込まれることから、販路を開拓する。

欧州ではもともと中古ブランド品の流通が盛んであることから、日本で仕入れた商品の販売機会があると見て参入を決めた。いずれは欧州の中古品取扱事業者の商品を、委託販売することも視野に入れている。現状シンガポールとフランスでは、小売店を設置する予定はない。

一方、中国では上海に現地法人を設立し、一般消費者向けの販売を強化する。市場調査を行い、日本の小売店や電子商取引(EC)サイトに顧客を誘導する。

SOU社長室の岸藍子課長はNNAの取材に対し、「東京と大阪にあるグループの店舗には、中国からの訪日客が多く来店する。中国市場向けのオンライン販売も順調であるため、(法人を設立し)消費者向けの販売を強化する」と説明した。

スター・バイヤーズは19年10月に、米国にも現地法人を設立していた。岸氏は、「海外の各拠点で取引業者を開拓し、スター・バイヤーズが主催するオークションの参加者を21年8月末までに200社に引き上げたい」と意気込みを語った。

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