【シンガポール】19年GDP成長率0.7%、10年ぶり低水準[経済](2020/01/06)

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シンガポール貿易産業省は2日、2019年の国内総生産(GDP)成長率(速報値)が物価変動の影響を除いた実質で前年比0.7%だったと発表した。製造業の不振が響き、09年の0.1%以来10年ぶりの低水準にとどまった。

製造業はマイナス1.5%となり、18年の7.0%からマイナスに転じた。米中貿易摩擦や中国経済の減速に伴い世界経済が停滞したことや、半導体の市況低迷で電子製品、精密エンジニアリング、運輸エンジニアリングなどが落ち込んだことが響いた。

一方、建設業は18年のマイナス3.7%から2.5%へとプラスに転換。民間、公共部門で共に需要が堅調だった。

サービス業は1.1%成長。18年の2.9%から鈍化したものの、4四半期ともプラス成長となり全体を下支えした。小売り・卸売りは低調だったが、金融・保険、IT・通信分野が成長をけん引した。

■10~12月期、0.8%に回復

19年10~12月期の伸びは全体で前年同期比0.8%だった。同年7~9月期から0.1ポイント加速。2四半期連続で前期の伸びを上回った。

サービス業は1.4%となり、前期から0.5ポイント加速した。金融・保険が好調だったほか、教育、医療、芸術、娯楽分野の伸びが奏功した。建設は2.1%だった。公共事業などが成長を後押しした。

製造業はマイナス2.1%となり、7~9月期のマイナス0.9%から大幅に悪化した。電子、化学、運輸エンジニアリングなどで生産量が減少したことが響いた。

OCBC銀行のエコノミスト、セリーナ・リン氏は「シンガポール経済は19年4~6月期に底打ちしたと言える。製造業は引き続き厳しい状況が続くものの、サービス業と建設業が20年の成長をけん引していくだろう」と分析した。

政府は20年のGDP成長率の予想レンジを前年比0.5~2.5%としている。マレーシア系証券会社メイバンク・キムエンのシンガポール支店のエコノミストは、通年で1.8%成長すると予想した。

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