【インド】サムスン、低価格エアコン市場に再参入[電機](2019/12/16)
韓国・サムスン電子のインド法人サムスン・インディアは、来年から低価格帯のエアコン市場に再参入する方針だ。同社は現在、高価格帯エアコンのみを販売している。エコノミック・タイムズ(電子版)が伝えた。
サムスンは、エアコン販売に力を入れるため、家電事業部門のラジーブ・ブタニ上級副社長を責任者とするエアコンに特化した販売部門を設置。国内の約300カ所にエアコンの専売店を開設する計画だ。同副社長は、2022年までにエアコン市場で首位を確保したいとしている。
サムスンはかつて、低価格帯に位置付けられる窓枠設置型、一定速の分離型エアコンなどを取り扱っていたが、数年前に販売を停止していた。両機種は国内のエアコン販売量で全体の半分以上、金額ベースで約4割を占めることから、サムスンの市場占有率は低下。18/19年度(18年4月~19年3月)のエアコン市場では、上位5社にも入っていない。同市場の首位は地場ボルタス(シェア17%)、2位は韓国LG電子(同15%)だった。
業界団体のインド家電製造協会(CEAMA)などによると、エアコンの販売台数は、24/25年度に18/19年度比2.5倍の1,600万台に達する見通しだ。