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【シンガポール】ADHD向けの脳トレゲーム、実証開始へ[医薬](2019/11/08)

シンガポールの研究者らが開発した、ADHDの子どもの集中力や認知機能を高めるためのゲーム(ニューロ提供)

シンガポールの研究者らが開発した、ADHDの子どもの集中力や認知機能を高めるためのゲーム(ニューロ提供)

シンガポールで注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもを対象とした脳トレーニングゲームの実証実験が始まる。ゲームで集中力や認知機能を高めるもので、機械学習を通じて患者それぞれに合わせたトレーニング内容を提供できるのが特長だ。まず20人を対象に実施する。

ゲームの名称は「コゴランド」で、メンタルヘルス研究所(IMH)、シンガポール国立大学(NUS)のデュークNUS医科大学院、科学技術研究庁(A*STAR)傘下の情報通信研究所(I2R)の研究者らが共同で開発した。

A*STARから経営分離した地場スタートアップのニューロ(Neeuro)がライセンス事業者として提供する。対象は、IMHでADHDと診断され、治療を受けている6~12歳の子どもたちだ。

実証実験の参加者には、ニューロの脳波計測器「センゼバンド」と、コゴランドがインストールされた韓国サムスン電子のタブレット端末を提供。ゲームプレー中に脳波を計測し、それぞれに必要な脳トレーニングをリアルタイムでゲームに反映させる。

ニューロによると、個人にパーソナライズする、インタラクティブ(双方向性)なADHDの子ども向けの脳トレゲームは世界でも初めて。

同社は脳とコンピューターを接続するブレーン・コンピューター・インターフェース(BCI)技術の開発・利用を専門としている。

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