【フィリピン】台湾系カルコンプ、2度目のIPO延期[電機](2019/11/08)
電子機器の受託製造サービス(EMS)を手掛ける台湾系カルコンプ・テクノロジー(フィリピン、CCPH)は、フィリピン証券取引所(PSE)での新規株式公開(IPO)を延期すると明らかにした。同社のIPO延期は昨年に続き2回目。ビジネスワールドが7日に伝えた。
カルコンプは延期の理由として、自社の力強い財務実績が時価総額に十分に反映されないことや、市況の変動が大きいことを挙げている。同社は昨年も市況の悪化を理由にIPOを延期していた。
今回のIPO計画では、今月11日~18日に普通株3億7,142万株を発行する予定だった。価格は1株当たり最高25ペソ(約54円)を見込み、合計で発行済み株式の28.87%相当を公開する計画だった。目標調達額は88億3,400万ペソで、設備投資や債務返済、研究開発、運転資本に充てる考えを示していた。
CCPHは、台湾のEMS大手の新金宝集団(キンポ・グループ)の子会社。データ保存機器、計算機、パチンコディスプレー、スマート家電などを製造している。