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【タイ】9月MPIは4.7%減、設備稼働率は63.9%[経済](2019/10/31)

タイ工業省工業経済事務局(OIE)がこのほど発表した2019年9月の製造業指数によると、付加価値ベースの鉱工業生産指数(MPI、季節調整なし、速報値、2016年=100)は、前年同月比4.73%減の97.50だった。5カ月連続で下落した。

MPIは20業種(その他を除く)中12業種が下落した。MPI全体への寄与率が高い上位5業種の上昇率は、◇「食品」が1.38%減◇「車両・トレーラー」が4.98%減◇「コークス・精製石油製品」が11.18%減◇「コンピューター・電子製品」が8.10%減◇「ゴム・プラスチック製品」が12.16%減――だった。このほか「繊維」や「第一次金属」が2桁減少した。一方、「家具」が2桁増加したほか、「飲料」「化学・化学製品」「医薬品」などが伸びた。

9月の設備稼働率(季節調整なし)は63.87%。前月から1.94ポイント、前年同月からは4.32ポイントそれぞれ下落した。20業種のうち、寄与率が高い5業種では、◇「食品」が前年同月比0.95ポイント下落の51.44%◇「車両・トレーラー」が同6.77ポイント下落の81.97%◇「コークス・精製石油製品」が14.87ポイント下落の72.48%◇「コンピューター・電子製品」が7.93ポイント下落の78.98%◇「ゴム・プラスチック製品」が3.72ポイント下落の47.70%――だった。

30日付バンコクポストによると、OIEのトンチャイ事務局長代理は、9月は石油やゴム、自動車・同部品、鉄鋼製品、電子部品の生産が落ち込んだと説明。米中貿易摩擦が依然として世界経済を減速させていることが主因だと指摘した。OIEは19年通年のMPIの予測について、5月に当初の2~3%増から下方修正した0~1%増で据え置いている。

※関連記事:2019年9月のタイの設備稼働率(表)

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