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【中国】中国の直接投資受入額、上半期は世界2位[経済](2019/10/31)

国連貿易開発会議(UNCTAD)が29日発表した最新の投資動向モニターリポートによると、今年上半期(1~6月)の中国(本土)の海外直接投資(FDI)受入額は730億米ドル(約7兆9,500億円)で、米国(1,430億米ドル)に次ぐ世界2位だった。中国の受入額は前年同期比で4%増。米中貿易戦争の長期化などに起因する景気減速に見舞われているにもかかわらず、中国がなお投資を引きつけていることがデータで裏付けられた形だ。

リポートは一方で、中国から海外への投資が活発化していることも指摘。バングラデシュでは上半期のFDI受入額が50%近く増えて20億米ドルに達したが、うち大部分は中国企業によるインフラ関連投資だったとUNCTADは指摘している。

アフリカについても、ウガンダでFDI流入が約75%増え10億米ドルに迫った原動力は、油田開発投資と並んで中国からの投資だったと説明している。現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を背景に、中国からアジアやアフリカへの投資が成長していることが見て取れるといえそうだ。

リポートは一方で、今年から来年にかけてFDIの先行き不透明感が強まっていると指摘。世界経済の成長鈍化に伴い、中国を含む新興国では経済活動が明らかに鈍っているとの見方を示した。

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