【インド】JC日立空調、西部にグローバル開発拠点[製造](2019/10/09)
日立と米ジョンソンコントロールズの空調合弁会社、ジョンソンコントロールズ日立空調(JC日立空調、東京都港区)は4日、インド西部グジャラート州カディにグローバル開発センターを開設した。日本と中国に続く3カ国目の設置で、インドと東南アジア、中東、欧州市場向けの家庭用・業務用エアコンを開発する。
開発センターは2,250万米ドル(約24億500万円)を投じて、JC日立空調がカディに持つ生産拠点に隣接する形で整備した。総床面積は2万1,042平方メートル。目下は約150人のエンジニアが在籍して開発を進める。信頼性など各種試験を行う設備を備え、将来的には300人まで増員が可能。既存の日本の2カ所、中国の1カ所のグローバル開発センターと協力しながら、開発に取り組む。
同社のフランツ・サーウィンカ最高経営責任者(CEO)は「当社がインドで生産した製品は既に西アジアや南アジア、アフリカ地域で広く受け入れられている。開発センターは海外向けの新製品開発において、多様な市場のニーズへの対応力を向上する上で重要な役割を果たす」とコメントした。
JC日立空調のインド法人、JC日立空調インドの昨年度(2018年4月~19年3月)の売上高は、前年度比0.8%減の224億1,300万ルピー(約337億5,000万円)だった。純利益は14.2%減の8億5,940万ルピー。家庭用や業務用のエアコン、ビル用マルチエアコン(VRF)を生産・販売しており、南インドと東南アジア、中東、アフリカに輸出もしている。