【シンガポール】スマート食肉処理工場、養鶏5者が開設へ[農水](2019/10/08)
シンガポールの養鶏業者5者が設立したシンガポール・ポールトリー・ハブは7日、同国で初となるIoT(モノのインターネット)など最新テクノロジーを導入したスマート食肉処理工場を立ち上げると発表した。共同運営することで、処理能力と生産性を引き上げるのが狙いだ。
シンガポール・ポールトリー・ハブは、養鶏を手掛けるタン・チンロン氏、養鶏業者のキー・ソン・ホールディングス、シンマー・ホールディングス、トン・フアット・ポールトリー・プロセシング・ファクトリー、タイサン・フードの5者が共同で設立した。5者の食肉解体を専門に請け負う。
スマート食肉処理工場は西部ジュロンのブロー・レーンに開設。工場の延べ床面積は2万9,384平方メートルで、来年下半期(7~12月)の稼働を予定する。
ロボット工学や産業用IoT(IIoT)などのテクノロジーを活用して食肉を処理する。処理能力は従来の5者の設備と比べて7割向上、生産性は26%改善する見通しだ。
従来は廃棄していた部位から、家畜飼料用のプロテインも製造する。新技術の導入で、廃棄物の発生量は1日当たり60トン抑制できる見込みだ。
シンガポール・ポールトリー・ハブは、設備投資に向けてUOB銀行から4,000万Sドル(約31億5,000万円)の融資を獲得した。