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【ミャンマー】西田精麦、シャン州でハトムギ加工技術指導[農水](2019/10/08)

穀物加工会社の西田精麦(熊本県八代市)が、少数民族が住むミャンマー北東部シャン州で、ハトムギの加工・包装技術の指導に取り組んでいる。国際協力機構(JICA)からの委託事業として行っているもので、農産物の一次加工技術を普及させ、少数民族の所得向上を目指す。このほど、ミャンマー国境省の職員3人が同社で研修を受けるため来日した。

JICA九州を表敬訪問したミャンマー国境省職員ら。長根氏(右端)、ティン・コ・ウィン氏(左から2人目)=10月4日、北九州市(NNA)

JICA九州を表敬訪問したミャンマー国境省職員ら。長根氏(右端)、ティン・コ・ウィン氏(左から2人目)=10月4日、北九州市(NNA)

研修は9月30日~10月5日の6日間。西田精麦新規事業推進室の長根寿陽室長によると、3人は同社工場で脱穀機の操作を学んだり、グラノーラの製造工程を見学したりした。「日本で販売する最終商品を知ってもらい、原材料の品質の高さが重要であることを理解してもらった」(長根氏)という。

シャン州ではハトムギの収穫が来月にも始まる。同社が使用している脱穀機・包装機の設備一式を近く導入し、現地の農家組織に運用、維持管理を任せる。設備一式当たりの処理能力は年1,000トンで、約1,000世帯の農家が利用できる見通し。西田精麦はこれまでミャンマーから未加工のハトムギを輸入していたが、今後は一次加工品を輸入し、二次加工以降を日本国内で手掛ける。

長根氏によると、ミャンマーは労賃は割安だが輸送費が高いのがネック。「ハトムギの一次加工が可能になれば、重量が未加工の半分になり、それだけ輸送費を削減できる」と強調した。

来日したミャンマー国境省の職員、ティン・コ・ウィン氏は「以前はミャンマーの農業は手作業中心だったが、機械も徐々に入っている。政府の支援もあり、農家の暮らしも少しずつ楽になっている」と現状を説明するとともに「農業機械や工具について日本からの支援を期待したい」と述べた。

JICAは1999年にシャン州で、日本までのサプライチェーン構築を狙ったそば栽培プロジェクトを実施したが、現地の治安悪化でとん挫。その後も野菜、コンニャク、ハトムギ、茶葉などの栽培に取り組んできたが、地元で加工が可能なものに限られていた。今回のプロジェクトは、日本への輸出を視野に入れた初の農産物加工プロジェクトとして期待がかかる。

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