【タイ】村田製作所、2つの電子部品の新生産棟完成[製造](2019/10/07)
村田製作所は4日、タイの生産子会社ムラタ・エレクトロニクス(タイランド)で2つの生産棟が完成したと発表した。それぞれノイズ対策部品のEMIフィルターとアンテナコイルを生産し、スマートフォンなど高機能化が進むモバイル機器向けや、電装化が進む自動車向けの電子部品の需要拡大に対応する。
ムラタ・エレクトロニクス(タイランド)は北部ランプン県の北部工業団地に位置する。新生産棟はともに2階建て。EMIフィルターを生産する棟の延べ床面積は9,993平方メートルで、投資額(建物のみ)は約15億円。今月12月以降に稼働する。一方、アンテナコイルの生産棟の延べ床面積は9,995平方メートルで、投資額(同)は約14億円。稼働は今月中になる見通しだ。同社の広報担当者によると、新生産棟の稼働に伴い、新たに計600人を採用する予定という。
ムラタ・エレクトロニクス(タイランド)は1988年9月の設立。同工業団地に13の生産棟(新棟含まず)を持ち、超音波センサーやアンテナコイル、圧電製品、EMIフィルター、コンデンサーなどを開発、製造している。従業員数は9月末時点で6,500人に上る。新しい生産棟は昨年12月から建設を進めていた。