【インドネシア】米清涼飲料ペプシコ、インドネシアから撤退[食品](2019/10/04)
米清涼飲料大手ペプシコは2日、インドネシアのアヌグラ・インドフード・バロカ・マクムール(AIBM)との協力事業契約を解除し、10日に生産を停止することで合意したと明らかにした。AIBMはペプシコ製品の生産、流通、販売を手掛けており、契約解除でペプシコはインドネシア市場から撤退する。契約解除の理由は明らかにしていない。3日付ビスニス・インドネシアが伝えた。
ペプシコのスポークスマンは「契約解除は顧客と従業員に通知した。再びインドネシアに戻ってきたい」と述べた。AIBMの従業員の処遇などについては説明しなかった。
ペプシコ・ブランドの「ペプシ」「セブンアップ」「マウンテンデュー」などの炭酸飲料は、国内市場から姿を消す。清涼飲料業協会(Asrim)のトリヨノ会長は「国内の炭酸飲料市場は上半期(1~6月)に前年同期比4%の成長を記録した。今回の契約解除は、ペプシコ側の理由によるところが大きいのではないか」との見方を示した。
AIBMの筆頭株主は、食品最大手インドフード・スクセス・マクムール傘下で消費者向けブランド製品(CBP)を製造するインドフードCBPスクセス・マクムール(ICBP)。