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【台湾】研華、福岡県に生産物流センターを開設[IT](2019/10/04)

10月1日から運用開始したアドバンテックジャパンサービスセンター直方=福岡県直方市(同社提供)

10月1日から運用開始したアドバンテックジャパンサービスセンター直方=福岡県直方市(同社提供)

産業用コンピューター世界大手の研華(アドバンテック)は1日、福岡県直方市で、日本での生産・物流拠点となる「アドバンテックジャパンサービスセンター直方」の運用を開始した。日本に生産拠点を設けるのは初めて。日本の顧客ニーズに迅速に応えることが可能となり、少量多品種の生産にも対応する。

今年2月にオムロン直方(福岡県直方市)の株式取得を完了しグループ会社化した、アドバンテックテクノロジーズ・ジャパン(ATJ)の既存の建屋を利用した。建物面積は1,521平方メートル。産業用コンピューターやサーバー、エッジコンピューター、パネルコンピューターなどのカスタム製造を行う。日本国内向けの物流倉庫も併設した。同センターの開業に伴い、新たに約10人を雇用した。

アドバンテックは同センターの強みとして、「グローバルブランドであるアドバンテックの技術を、メード・イン・ジャパンの品質で提供できること」を挙げた。同社はNNAに対し、「これまで、一部製品の組み立てを東京の本社などで手掛けていたが、生産は台湾や中国など日本国外で行っていた。倉庫と工場を1カ所に設けたことで、顧客対応が早くなる」と説明した。

今後は拠点拡張も予定しており、製品関連のサービスを1カ所に集約する見通しという。

■ロシアでも現地化戦略

アドバンテックはロシア事業も拡張している。同社は9月末、ロシアの首都モスクワでモノのインターネット(IoT)に関するカンファレンスを開催した。3日付工商時報によると、同社はロシアの産官学と提携し、日本同様に製品やサービスの現地化を進めたい考え。

アドバンテックは2018年9月にロシア子会社を設立。ロシアでの戦略について同社は、「ビジネス、サービス、人材育成の各分野で現地化を進め、ロシア初の工業IoTブランドを目指す」としている。

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