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【マレーシア】食品ネスレ、世界最大のミロ生産施設を稼働[食品](2019/09/27)

拡張した工場の開所式を実施したネスレ・マレーシアのフアン・アラノルスCEO(左から2人目)ら=25日、ヌグリスンビラン州(同社提供)

拡張した工場の開所式を実施したネスレ・マレーシアのフアン・アラノルスCEO(左から2人目)ら=25日、ヌグリスンビラン州(同社提供)

スイス系食品大手のネスレ・マレーシアは25日、ヌグリスンビラン州チェンボンで拡張を進めてきた工場が稼働したと発表した。麦芽飲料「ミロ」の世界最大の生産拠点となる。

26日付スターによると、工場の敷地面積は43エーカー(約17万4,000平方メートル)で、年産能力は10万8,000トン。同工場は1993年に操業を開始したが、高まる需要への対応や生産性と競争力の向上を図るため、ネスレは設備の近代化を含む拡張工事に着手。9,000万リンギ(約23億1,300万円)を投じ、生産能力を従来比で3割引き上げた。

ネスレ・マレーシアのフアン・アラノルス最高経営責任者(CEO)は開所式で、「マレーシア経済の可能性を確信し、当地に世界最大規模となるミロ生産施設を置くことを決定した」とコメント。ネスレは、最新の自動化技術などが導入されたチェンボン工場を、国内だけでなく中国やタイなど世界20カ国・地域以上への輸出拠点と位置付ける。

チェンボン工場ではミロのほか、シリアルやアイスクリームなど多数の製品を製造している。同CEOは「(同工場は)まだ拡張の余地がある」と述べ、さらなる設備増強に意欲を示した。

開所式に出席したヌグリスンビラン州のアミヌディン・ハルン州首相は、ネスレの投資について「わが州の将来性と経済政策が高く評価された結果」と指摘。若年層を中心とする雇用の促進や地元企業の商機拡大につながると述べた。チェンボン工場の従業員数は、ネスレがマレーシア国内で運営する6カ所の工場で最大規模という。

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