【インド】味の素、地場の医薬品合弁を独資化へ[医薬](2019/09/03)
味の素は8月30日、連結子会社である味の素オムニケム(AOC)を通じ、インドのグラニュールズ(GIL)からGILとAOCの合弁会社グラニュールズ・オムニケム(GOC)の株式50%を取得することで合意したと発表した。これにより、AOCはGOCの株式100%を保有する。今後は、バイオ医薬品の開発と製造受託のグローバル体制を強化する。
取得額は非開示。味の素の広報担当者はNNAに対し、株式取得の時期は「インド当局の承認によるが、第3四半期(19年10~12月)を目標としている」とコメントした。GOCが製造する原薬と中間体はインドから輸出し、日本と欧米の製薬会社に販売するという。
GOCは2011年設立で、南部アンドラプラデシュ州ビシャカパトナムに本拠を置く。原薬と医薬品の製造を手掛ける。「味の素バイオ・ファーマ サービス」として展開する医薬品の受託開発製造(CDMO)事業において、低分子医薬の原薬および中間体の製造拠点として機能する。GOCはAOCとGILが折半出資した合弁会社。
AOCはベルギーのウェッテレンに本拠を置く。医薬品の原薬と中間体の製造と販売を手掛ける。1778年に設立、1989年に味の素グループの傘下に入った。