【タイ】空港公社がアプリ、フライト情報など提供[運輸](2019/08/22)
タイ空港公社(AOT)は21日、旅客に航空便の運航状況や空港の情報などを提供するアプリ「デジタル・エアポーツ」の運用を開始したと発表した。まずはバンコクのスワンナプーム国際空港で運用を開始し、最終的にはAOTが運営する国内主要6空港すべてで使用できるようにする。
同アプリでは旅客に◇航空便の運航状況やチェックインカウンターの混雑状況、預け荷物の情報◇空港の旅客ターミナルの地図および案内◇空港への公共交通機関によるアクセス情報◇商品やレストランおよび関連するプロモーションや特典の情報――などを提供する。タイ国政府観光庁(TAT)と提携し、国内の観光地に関する情報も提供する。翻訳システムを搭載し、タイ語のほか、中国語と英語、ロシア語、日本語にも対応する。
AOTのニティナイ社長によると、当初は旅客が情報を検索する形のサービスを提供するが、向こう1~2カ月以内にアプリを改良し、出発時刻の通知やチャット機能といった相互コミュニケーションサービスも提供する予定という。また、年内には音声やバーチャル機能の追加も計画している。
AOTが運営する6空港には、国営通信CATテレコムが、米グーグルと提携してWi―Fi(ワイファイ)のホットスポット「グーグル・ステーション」を設置し、無料で高速Wi―Fiを提供している。
AOTは、スワンナプーム国際空港、ドンムアン空港、北部のチェンマイ空港、チェンライ空港、南部のプーケット空港、ハジャイ空港を運営している。これら6空港の2018年の利用者は、前年比5.5%増の1億4,047万人。19年上半期(1~6月)は、前年同期比1.0%減の7,223万人だった。