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【ベトナム】ベトナムで有機肥料の需要拡大、増産目指す[農水](2019/08/21)

ベトナム政府が、来年の有機肥料の生産量を2018年比で3倍の300万トンに引き上げる目標を掲げている。近年の安全な農産物に対するニーズの高まりを受け、オーガニック製品の生産が増えているためだ。20日付ベトナム・ニュース(VNS)電子版が伝えた。

農業・地方開発省によれば、有機肥料の種類は17年末の713種から19年4月には2,312種にまで増加。国内の総肥料生産量に占める割合は、5%から11%に拡大した。昨年の生産量は、肥料全体が1,100万トンだったのに対して、有機肥料はおよそ100万トン。同国ではこれを、来年までに300トンに増やす計画だ。これまでに年産量336万トンに相当する事業にライセンスを付与したという。

同省植物保護局と農薬大手ロックチョイ・グループはこのほど、肥料の生産および利用の強化に関する協力協定を結んだ。同局は、地場大手企業らと協力し、有機肥料の開発を進める。

日本や欧州連合(EU)、中国、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどからの輸入も急増している。農業・地方開発省によると、同国では年間6,000万~7,000万トンの農産副産物と2,000万トンの水産副産物が生じているが、有効に活用されてこなかった。今後はこれらの副産物を原料とする有機肥料の生産を奨励していく方針だ。

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