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【マレーシア】エアアジア、宅配イージーパーセルに出資[運輸](2019/07/18)

マレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジア・グループ傘下の航空貨物・物流会社テレポート(旧レッド・カーゴ・ロジスティクス)は16日、中国のベンチャーキャピタル(VC)、戈壁創投(ゴビ・パートナーズ)と共同で、地場宅配サービス事業者のイージーパーセルに総額1,060万米ドル(約11億5,000万円)を出資したと発表した。イージーパーセルは資金を東南アジアでの事業拡大に充てる。

イージーパーセルは2014年に創業した新興企業で、電子商取引(EC)で購入された品物のラストマイル・デリバリー(購入者の手元までの配送)を手掛けている。テレポートとゴビは、イージーパーセルが実施した「シリーズB」の増資(経営が軌道に乗って安定化し、さらなる成長を目指している際の増資)を引き受け、大株主となった。

ペナンに本社を置くイージーパーセルは、マレーシアのほかインドネシア、シンガポール、タイで事業を展開。これまでに1,900万個の荷物を扱った。今回の資金調達で東南アジア諸国連合(ASEAN)の中小企業向けサービスの強化を図る。100都市以上にあるテレポートの物流インフラと、週1万便に上るエアアジアの貨物便を活用しながら事業の拡大を進める。

エアアジア・グループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は「エアアジアの物流サービスがECのエコシステムの一部になる潜在性があると信じていた。イージーパーセルへの出資を通じて、ASEAN全域でエアアジアの物流サービスを誰もが利用できるようになる」と述べた。

「イージーパーセルへの出資で、エアアジアの物流サービスを誰もが利用できる」と話すエアアジア・グループのフェルナンデスCEO(中央)=16日、クアラルンプール(同社提供)

「イージーパーセルへの出資で、エアアジアの物流サービスを誰もが利用できる」と話すエアアジア・グループのフェルナンデスCEO(中央)=16日、クアラルンプール(同社提供)

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