【韓国】無人化技術を展示、スマートテックが開催[IT](2019/07/02)

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第4次産業革命の関連技術が一堂に会する「スマートテック・コリア2019」が6月27~29日にソウル・江南区の国際展示場COEXで開催された。韓国通信大手のKTや中堅財閥CJ、ロッテの系列会社といった大手企業を含む情報通信技術(ICT)関連企業約170社が出展。中でも、注目を集めたのが韓国地場のアンマンド・ソリューション。自動運転するミニシャトルバスの商用化を韓国で初めて進めている。

アンマンド・ソリューションは展示場中央に大きなスペースを確保し、自動運転する6人乗りのミニシャトルバス「WITH:US(ウィズ:アス)」を展示した。

WITH:USは、4輪駆動・4輪操舵(そうだ)方式。6人が乗る場合、1回の充電で2時間30分の走行が可能だ。1台の価格は3億5,000万~4億ウォン(約3,260万~3,730万円)で、最高時速は30キロメートル。まずは、テーマパークや産業団地向けに販売する。韓国では、自動運転シャトルバスは、政府機関が試験的に運行したことはあるが、商用化は同社が初めて。WITH:USのプラットフォームをベースに、ユーザーが希望するさまざまなサイズとデザインにカスタマイズ対応できるという。

将来的には一般道路での走行も目指す。このほどソウル都心での走行テストも無事に終えた。ただ、最高時速の引き上げといった性能向上やそれに伴う安全性の検証が必要であることから、早くても10年後となる見通しという。韓国の現行法では、自動運転車の実際の走行は時速25キロに制限されている。同社のソン・へジン代表はNNAの取材に対し「ハンドルとペダルがないWITH:USは韓国の現行法では、車両としては認められない。法改正を含めた政府の理解と支援が必要だ」と訴える。

アンマンド・ソリューションは08年の設立。当初は、現代自動車など完成車メーカーに自動運転ソリューションを提供するソフトウエア企業だった。しかし、完成車メーカーが同ソリューションの確保に乗り出したことから、会社としての生き残りをかけ、自ら自動運転車の製造をゼロから始めた。車体(シャーシ)は自社で設計。自動運転に必要なセンサーといった部品は米ベロラインなどから調達した。ソン代表は「20年に新規株式公開(IPO)を目指す」と話す。

アンマンド・ソリューションは、人手不足を解消する無人物流をテーマにしたデモンストレーションも実施。工場内などで人の助けなしで荷物を運ぶ状況を想定したもので、自社開発した無人の自動運転ロボットは最大で200キログラムの積載が可能。将来的には宅配向けなどにも領域を拡大していく考えだ。1,500キロまで積載可能な無人カーゴも展示した。

■無人決済システムを展示

CJグループ傘下でITサービス事業を手掛けるCJオリーブネットワークスは、スマートストアを可能にするソリューション「ワンオーダー」を展示した。

ワンオーダーは、タブレット端末などのモバイル機器を通じて、顧客の注文から支払い、注文したメニューのピックアップまでの一連の流れを人の手を介さずに処理できるサービス。店舗の運営コストを平均25%削減できるだけでなく、顧客の待機時間の短縮化にもつながるという。同サービスはすでにケジョルパプサンなど系列会社のCJフードビルが運営する外食レストランなどで導入されている。

ロッテグループ傘下で、コンビニエンスストア「セブン―イレブン」を運営するコリアセブンの子会社、ロッテピーエスネットは外貨自動両替機や無人決済システムを展示。第5世代(5G)移動通信システムで「世界初」の商用化に成功した通信大手KTは、5Gを活用した各種サービスを紹介した。

スマートテック・コリアは、毎日経済新聞とケーブルテレビ放送局のMBNが毎年主催。9回目となる今年は「超世界、技術で一つに」をテーマとし、展示規模を昨年より1.5倍拡大して行われた。

アンマンド・ソリューションが開発したミニシャトル(NNA撮影)

アンマンド・ソリューションが開発したミニシャトル(NNA撮影)

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