【シンガポール】TOTOが施設移転、展示や連携の強化で[製造](2019/06/11)
衛生陶器大手TOTOのシンガポール現地法人TOTOアジア・オセアニアは、自社商品の展示施設・技術紹介スペースを東部ユーノスから南部ヘンダーソン・ロードに移転した。最新技術の展示強化や現地代理店とのさらなる連携を目指す。
同施設の名称は「TOTOテクニカルスペース・シンガポール」。シンガポールの総代理店W.アトリエのショールームに併設しており、総面積は273平方メートルだ。
大便器や温水洗浄便座「ウォシュレット」、洗面器、浴槽、水栓金具、シャワー、バスルームアクセサリーなどを展示。デザイナーや設計士など建築専門家が目的に合わせて商品を選定・確認しやすいよう工夫しており、建築専門家との接点を強化するとともに、顧客への提案力を高める。
温水洗浄機能付きの高級トイレ「ネオレストNX」をはじめとするTOTOの高機能商品や最新技術など展示内容を充実させた。高級ホテル向けなど重要プロジェクト案件を提案できる展示エリアに加えて、大便器の洗浄状況を確認できるラボや、ウォシュレットを実際に利用できる体験スペースを設けた。
2013年5月にオープンした移転前の施設はTOTOアジア・オセアニアのオフィスと同じビル内にあった。
TOTOの広報担当者はNNAに対し、「新施設を通じて、高級ホテルのほか空港や商業施設、オフィスビル向けの重要プロジェクト案件で提案を進めたい」と話した。
同社は、東南・南アジア、中東地域の重要プロジェクト案件への提案力の向上を進めている。東南アジアではシンガポールのほか、タイ・バンコクにも同様の施設を置いている。