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【フィリピン】福島産の水産物、比が輸入停止措置を解除[農水](2019/06/03)

フィリピン政府はこのほど、2011年の東日本大震災による原子力発電所事故を理由とする福島県産水産物に対する輸入停止措置を解除した。ピニョル農相は公式フェイスブック上で、「前政権が決めた措置は過剰反応で、実際には輸入されていない種類の魚を規制しており、無意味だ」と指摘した。

輸入停止は震災後間もない7年前に実施され、ヤマメ、イカナゴ、ウグイ、アユの輸入が、放射性物質に関する検査報告書の有無にかかわらず禁止されていた。日本政府は18年6月以来、解除を求めていた。

日本を訪問したドゥテルテ大統領が、安倍首相との5月31日の会談で、同月27日付で解除したことを伝えた。安倍首相は解除決定を歓迎するとともに、フィリピンが福島産の水産物・農産物に検査報告書の提出を義務付けていることについても、科学的根拠に基づいて早期に撤廃するよう要請した。

一方、フィリピンはバナナ、パイナップルの対日輸出拡大と、アボカドの輸出に向け、関税引き下げを要請した。

福島県などの農産物については、欧州連合(EU)も輸入規制の緩和に向けて動いている。

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