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【タイ】日立がタイ空港向け昇降機受注、過去最大[製造](2019/05/31)

日立製作所と子会社の日立ビルシステムは30日、タイのスワンナプーム国際空港の拡張部分向けに、エレベーター、エスカレーター、動く歩道の計174台を受注したと発表した。タイにおける日立グループの昇降機の受注では、過去最大規模となる。

昇降機の販売・サービスを手掛ける日立エレベーター(タイランド)を通じ、スワンナプーム空港の拡張工事を受託しているコンソーシアム、PCSジョイントベンチャーから受注した。日立ビルシステムの担当者によると、受注額は数億バーツ(1バーツ=約3.5円)規模。

エレベーター53台、エスカレーター83台、動く歩道38台を受注した。タイと中国の工場で製造し、2020年中に納入する予定。エレベーターの定格速度は1分当たり60メートルで、積載重量は1,000、1,600、2,000キログラム。

スワンナプーム空港はタイ最大の空港で、18年の旅客数は前年比4.1%増の約6,300万人。現在は旅客処理能力の拡大に向けて拡張工事が進められており、20年4月に新たに4階建てのサテライトコンコースビルの運用が始まる見通しだ。日立はこれまで、スワンナプーム空港向けに昇降機100台以上を納入している。

日立製作所によると、タイの昇降機(エレベーター・エスカレーター)の新設市場は、年間約6,000台。日立は現在シェア18%を保有しており、三菱エレベーター(タイランド)に次ぐ2位となる。タイはビルの建設が安定的に続く成熟した市場とみており、早期にシェア20%への引き上げを目指す。

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