【ベトナム】ジェトロ・ハノイ、8月に部品調達商談会[製造](2019/05/31)
日本貿易振興機構(ジェトロ)ハノイ事務所とベトナム貿易促進庁(VIETRADE)は8月14日~16日、「第8回ハノイ部品調達展示商談会」を開催する。展示会大手リード・トレーデックスが主催する「ベトナム・マニュファクチャリング・エキスポ2019」および「インダストリアル・コンポーネンツ&サブコントラクティング・ベトナム」との併催となる。これに先立ち30日、ハノイで合同の記者発表会を開き、覚書(MOU)を締結した。
ジェトロ・ハノイの北川浩伸所長は会見で、最新の日系企業調査で1~2年以内に「事業を拡大する」と回答した企業が7割弱に上り、東南アジア諸国連合(ASEAN)でトップだったと述べ、「注目すべき結果」と評価した。また昨年に日本からの外国直接投資(FDI)件数が約630件(新規および追加投資)と過去最高を記録。投資額も2017年に続く2番目だったとし、日本の投資拡大を示唆した。
一方で、ベトナムの現地調達率(36.3%、ジェトロの日系企業調査による)の低さを挙げ、製造業がタイ(57%)や中国(68%)など近隣諸国からの輸入に頼らざるを得ない現状があると課題を指摘した。「日系製造業にとっては、コスト高やリスク増につながり、長期存続が難しくなる可能性もある」(北川所長)とした一方、「改善されれば、より多くの企業から注目を集めることとなる」と期待を表した。
■200ブース以上、1万人超が来場予定
ジェトロ主催の「部品調達展示商談会」は、03年の日越両首脳の合意に基づき、04年からハノイとホーチミン市で交互に開催。今年はハノイで8回目、通算16回目の開催となる。自動車・二輪関連部品や電機・電子部品、機械部品、金属・樹脂加工などの分野から、日本・日系企業20社とベトナム企業35社の計55社が出展予定。
同商談会および展示会は、ハノイ・ホアンキエム区のハノイ国際展覧センター(ICE)で8月14日から3日間開かれる。リード・トレーデックス主催の展示会には、電気部品、精密機械部品、自動化設備、試験・測定器など約145社が出展し、合計200ブース以上、1万人を超える来場者が見込まれている。