【韓国】セルトリオン、30年までに40兆W投資[医薬](2019/05/20)
韓国バイオ医薬品大手のセルトリオンは16日、2030年までにバイオヘルスケア事業に計40兆ウォン(約3兆6,791億円)を投資する内容からなる「セルトリオングループビジョン2030」を発表した。11万人の雇用を創出し、グローバルヘルスケア流通網を構築して韓国を世界のバイオ・化学合成医薬品産業の中心地として成長させたい考えだ。
バイオ医薬品に25億ウォン、化学合成医薬品に5兆ウォン、ヘルスケアなど新事業に10兆ウォンが投資される。
バイオ医薬品事業では、バイオ後続品(バイオシミラー)の市販薬を現在の3種から20種以上に拡大。仁川・松島に100万リットル規模のバイオ医薬品生産施設を追加で建設するほか、中国にも工場を設立する。年内に欧州、20年までにアジアや南米など、21年には米国やカナダに直販体系を確立する計画だ。
化学合成医薬品事業では、忠清北道清州市にあるセルトリオン製薬を中心に新薬の開発、生産設備の拡充を行う。ジェネリック医薬品(後発薬)は現在の40種から50種以上に増やす。
人工知能(AI)などを活用したヘルスケア事業にも進出。医療ビッグデータの確保、在宅診療機器の開発などを進める。