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【タイ】首都オフィス入居率、1~3月は横ばい[建設](2019/05/13)

米系不動産サービス大手コリアーズ・インターナショナル・タイランドがまとめたタイの首都バンコクのオフィス市場のリポートによると、2019年第1四半期(1~3月)のオフィスビルの入居率は前四半期比0.1ポイント下落し95%だった。供給量は、21~22年に大幅に伸びる見通しで、入居率も同時期に下落すると予測した。

第1四半期のオフィスの新たな供給面積は6万8,000平方メートルで、総供給面積は870万平方メートルとなった。グレードA(最上級)のオフィス「MSサイアムタワー」と「トゥルー・デジタル・パーク」がそれぞれ完工した。今年通年の新規供給面積は23万7,000平方メートル、20年は21万4,000平方メートルと堅調に推移し、21年は25万平方メートル、22年は35万平方メートルと急増する見通し。

一方、第1四半期のオフィスビルの入居率をグレード別に見ると、グレードAが94%、グレードBが96%だった。地区別では、中央商業地区(CBD)が96%、CBD外が95%だった。コリアーズは、19~20年の入居率は引き続き90%以上で推移するものの、今年新たにオフィスの開発が始動するなど供給量がさらに増えれば、21年以降は入居率が下がり、賃料も下落すると予測した。

第1四半期の1平方メートル当たりの月額平均賃料は、CBDのグレードAが1,040バーツ(約3,600円)、CBDのグレードBが810バーツだった。バンコク全体で前年同期比5~10%上昇した。向こう2年間は同様のペースで推移する見通し。

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