【シンガポール】楽天、キャッシュバックサイトに出資[IT](2019/04/11)
楽天がキャッシュバックサイトを運営するシンガポールの新興企業ショップバック(ShopBack)に経営参加する。傘下の楽天キャピタルを通じて出資し、取締役を送り込んだ。他の投資会社などと合わせた出資額は4,500万米ドル(約50億円)だ。
ショップバックは2014年の設立。オンライン上の買い物や飲食店の利用に応じてキャッシュバックを受けられる特典サービスを提供している。
東南アジアを中心に、オーストラリアや台湾など7カ国・地域で展開しており、利用者数は700万人以上。18年の売上高は前年比3.5倍に拡大したという。
楽天キャピタルは今回の出資でショップバックの主要株主となった。具体的な出資額や出資比率、これまでの投資実績は非公表だ。
出資に伴い、楽天は傘下でオンライン・キャッシュバックを手掛ける米イーベイツ(Ebates)のアミット・パテル最高経営責任者(CEO)を、ショップバックに送り込んだ。今月3日付で取締役に就任しており、今後イーベイツの持つノウハウなどをショップバックに供与していく。
楽天の広報担当者は「イーベイツはシンガポールでも事業を展開しているが、当面はキャッシュバックとイーベイツでそれぞれに事業を行う。いずれは協業なども考えている」と説明した。
ショップバックの最新の資金調達ラウンドには楽天キャピタルのほか、ベンチャーキャピタル(VC)の英EVグロース、シンガポール経済開発庁(EDB)の投資部門(EDBI)などが参加した。
調達した資金の総額はこれで8,300万米ドルに達した。