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【ミャンマー】睦特殊金属、バゴーでプラ成形工場を建設[製造](2019/04/09)

睦特殊金属工業(東京都町田市)は、ミャンマー中部バゴー管区でプラスチック成形事業を開始する。建設中の工場は年内に稼働を予定しており、ミャンマー国内の日系企業向けに家電やOA機器、自動車部品向けのプラスチック成形品を供給する。

バゴー管区内で合弁会社ムツミ&ミンガラーが建設する新工場の第1期は、日本の秋口に竣工式を開催し、稼働に入る。合弁会社へは、睦特殊金属工業グループが85%を出資する。

工場の初期投資額は300万米ドル(約3億3,500万円)で、まずは型締力100トンの成形機3台と50トンの1台を導入する。フル稼働時には100トン成形機15台程度を置く。さらに、受注状況に応じて、2年をめどに第2期として新たな工場の建設も視野に入れる。

まずは月商20万米ドルを目標とし、2年後に100万米ドル以上を目指す。人員も、当初の約10人から100人程度に増強する計画だ。

睦特殊金属は中国・深センでも生産を行っているが、人件費などの高騰や、現地顧客の生産縮小などに伴い、東南アジアなどへの進出を検討してきた。ミャンマーで活動する非営利組織(NPO)「ミンガラーの風」から人材育成面で協力を得られる体制ができたことなどから、同国への進出を決めた。

合弁会社内には日本語教育施設を併設し、技能実習制度の下で日本に渡航する人材の育成に取り組んでいる。秋田工場で金型生産技術などを習得させた後、バゴー工場で幹部候補として迎え入れることにより技術者を育成していく。

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